原因療法と対症療法。
どちらもよく聞く言葉ですが、違いはどこにあるのでしょうか?
Wikipediaによると、
原因療法とは、症状や疾患の原因を取り除く治療法のことで、感染症に対する抗生物質、抗ウイルス薬などが原因療法になります。
対症療法とは、疾病の原因に対してではなく、主な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒能力を高め、治癒を促進する療法のことです。
頭痛や腹痛を抑えるために鎮痛剤を使うことが対症療法になります。
もう少し分かりやすく表現しようとすると、原因療法は解決策、対症療法は応急処置といえるかもしれません。
しかし、どんな病気でも、原因療法・対症療法のどちらかだけが重要ということではなく、両方とも行うことで、治療が上手く進んでいくのではないでしょうか。
これは起立性調節障害にもあてはまると思います。
起立性調節障害の場合でいえば、昇圧剤や非薬物療法(水分・塩分摂取)などが対症療法にあたり、原因療法は現時点ではありません。
今後、研究が発展してメカニズムが解明され、原因療法が開発されることで、さらにODの患者さんたちのQOLが向上することを願っております。